臆病な自尊心と部屋とYシャツと私

音楽の事を主に書きます。

シュレディンガーのナンバーガール~完結編~

2019.8.15

まさかのRISING SUN初日中止発表から約180日。

 

本当は石狩の地にて伝説の目撃者となるはずだったのに、

青春はあっけなく目の前を通り過ぎ、またもや僕を置いてけぼりにしてしまった

札幌市の好日山荘にて中止の連絡に膝から崩れ落ちたあの日から約半年。

 

2020.2.11

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僕はナンバーガールを見るために名古屋シティーへいました。

 

念願叶い、ようやく僕自身の青春と対峙できた感想をつらつらと書いていこうと思います。

よろしければお付き合いください。

 

また、ナンバーガールのチケットを取っていただいた僕の大学の先輩、
本当にありがとうございました。

 

あと、僕と友達の、8月の北海道旅行とその顛末、
シュレディンガーナンバーガール~激闘編~」は気が向いたら書こうと思います。

 

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2月11日、休日だというのに早く起きてしまった僕は、なぜかまず「けいおん!」の聖地巡礼をしていました。なぜだ。実家から近いからだ。

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この時点でいかにテンパっていたかはわかっていただけると思います。

無意識のうちにノスタルジーが体に影響を与えこのような行動となってしまっていたようです。

朝っぱらから非常にセツナミーな気持ちになりながら、先輩と待ち合わせていたため、滋賀から名古屋に向かいました。約1時間20分、カーステレオから流れる「SCHOOL GIRL BYE BYE」を聴きながら、今日の夜のことに思いを馳せ、北東へと進路をとりました。

そして、14時ごろ栄にて合流し、「らけいこ」を食べに行こうとしたら営業終了していたので、コモであんかけスパゲッティのランチ(550円…安くて旨い)を食べ、大須あたりのレコード屋をぶらぶらとし、やがて時間になったのでZepp Nagoyaへと向かっておりました。

会場へ向かう道中、僕は今まで経験したことのないような、高揚感に身を包まれながら、僕は今までの人生、つまり僕とナンバーガールの関係性について考えておりました。

詳細は再結成時に書いたブログにて、これでもかというくらい書いているので省くとして、実は僕がナンバーガールを始めて聴いてからもう10年が経つのです。24歳なのにね。

中学生の時の、野球の練習の真っ暗な帰り道
高校生の時の、ラッシュアワーの満員の京阪電車
大学生の時の、バイト終わりの自分の部屋

僕はいつだってナンバーガールを聴いていたように思います。

まあ、やはり、青春とは切っても切れない関係であるなあ、と思いながら会場へ向かっていました。24歳なのにね。

そして、17時ごろ会場へ到着した僕が目撃したのは、Zepp Nagoyaを取り巻く長蛇の列…。ここにいる人たちがすべてナンバーガールを聴きに来ている。

ナンバーガール好きな人、どこにこんなにいたんですか。
隠れるの上手すぎませんか。

整理番号は大体600番ぐらい、普段行くライブの感覚だとすごく後ろに感じますが、今回はかなり呼ばれるのが早い。そりゃあ、1700人ぐらいのキャパですからねえ。

噂に聴いていたIDチェックを通り抜け、会場の中に入り、コインロッカーへ上着と荷物を預ける。僕はもちろんThis Is MUKAI SHUTOKUのTシャツ。これをナンバーガールのライブで着れる日が来るとは思いもしませんでしたよ。

車で帰らないといけなかったので、ジンジャーエールを買って飲み、こんな味だったけなあとか思いながら、開演を待つ。その間、先輩とはナンバーガールにあまり関係ない話をしながら待っていました。あと、たぶんテンションがおかしくなるだろうという事をあらかじめ言っておきました。

そして、18時を少し過ぎた頃、待ちに待った、半年間待ちに待った瞬間は訪れました。

 

暗転する会場、湧き上がる歓声、鳴り響くマーキームーン。

メンバーが順々に登場してくる。

各々では見覚えはある人達ばかり、でも、この4人が並んでいる。

デジタルの映像でしか見たことのなかった風景が、目の前に。

確かに現実なのに、どこか現実感のない風景。

脳が目の前の現実を処理しきれないまま、向井秀徳のMCが始まり、
最初にやる曲を頭が勝手に判断する。

やがて、中尾憲太郎のルードかつ直線的なベースが始まり、
確かなリアリティが鼓膜を突き刺す。

鉄の風が耳元を通り抜けていきました。

 

1.鉄風鋭くなって

まず、このあたりから透明少女ぐらいまではあまり記憶が定かではありません。
押し寄せるサウンドにただただ拳を突き上げていたような気がします。

数あるナンバーガールの曲の中でも、より多くの回数を聴いた曲。
彼らの鋭角サウンドの真骨頂。

それが目の前で繰り広げられている。正直、まだ信じられずにいました。

そうこうしているうちに曲が終わり、次の曲へ。

 

2.タッチ

殺・伐!(言っていたかは忘れました。)

立て続けに好きな曲が目の前で繰り広げられていく…。まあ全部好きなんですが。

触れることを恐れ、恐れ続けた結果今の僕があるような気がします。

なだれ込むように、絡みついてくるサウンドの数々。

まだこの時点でもわけもわからず叫んでいる状態でした。

 

3.ZEGEN VS UNDERCOVER

ヤバいさらにヤバい バリヤバい

イントロのアルペジオが始まった瞬間、鳥肌が全身を覆いました。
このあたりからようやく目の前の現実を受け入れ始められましたと思います。

この曲のサッポロのラストライブの前口上が好きすぎて、一時期ずっと練習していたことを思い出しました。聴いてもらえりゃ万々歳 そんな私は傾奇者。

全盛期のライブ映像と比べると、若干スピードも落ちたようにも感じますが、
そんなの関係ないとばかりの向井のシャウト。

間違いなくナンバーガールがそこにはいました。

 

4.EIGHT BEATER

EIGHT BEATER JAPANEAE STYLE…。
よみがえる性的衝動 繰り返される諸行無常…。

ナンバーガールの魅力がこれでもかと詰め込まれていると思っている1曲。

音の波が塊となって体に打ち付けられていく。
生で聴くとこんなにかっこいいんですね…。

アツレキ すれ違う心と心

僕もあなたも、エイトビーター。

 

5.IGGY POP FANCLUB

僕の青春の思い出ソングその1がいきなり来ました。
いきなり来すぎて心の準備ができませんでした。

高校生の時、友達からこの曲のコードを教えてもらい、ずっと家で練習していた曲。

友達の部屋の風景、一緒になってギターを弾いていた風景、
京阪電車の窓の外の風景、実家の部屋から見た風景
田んぼの脇を歩く、夕方の風景
イントロを聴いた瞬間、走馬灯のように遠く淡い記憶の中の映像が流れていきました。

忘れてた輪郭を、ちょっと思い出していたんです。
マジで何回聴いたかもわからない曲が目の前で繰り広げられている。
この時点で心のザワツキがとても大きくなってきました。

 

6.桜のダンス

性急なリズムと攻撃的なギターリフ。

ナンバーガールライブの定番曲がたたみかけられてきます。

脳裏に浮かぶのは、春の通学路。

城の堀にたまった水に映る桃色の風景。

当時、大学の軽音学部に入ったばかりで、大手を振ってナンバーガールの話ができることにテンションが上がりっぱなしだった当時の心境がよみがえってきました。

その大学で会った先輩と一緒に聴きに来ているのだから、奇遇なものですね。

 

 

7.透明少女

僕の青春の思い出ソングその2が来ました。もう無理。
MCはまさかの、「次の曲は透明少女です。ニカッ!」のみでいきなり始まりました。

その時点では僕も笑顔だったものの、サビでもう駄目でしたね。泣きました。

実は、大学に入ってからというものの、夏になれば夏っぽい写真をTwitterに、
「気づいたら 俺は なんとなく 夏だった」と投稿していました。
ナンバーガールの幻想を夏という季節に追い求めていたんですね。

無意識のうちに、サビを一緒に歌っていました。
そして、「気づいたら 俺は なんとなく 夏だった」と歌ったところで、
あふれだす涙が抑えられなくなりました。

思い出す、夏の日々、特に何もなかったけれど、夏の風景は僕には特別で、
雲の羅列、吸い込まれる青い空、むせかえるような温度、セミの声
その全てが瞬間に一度に思い出されて、僕は下を向いて泣いてしまいました。

悲しくないのに、泣くって初めてですね。感情が高ぶりすぎると泣いてしまうんだなあと思いました。

この曲は一生聴いていくのでしょうね。

 

8.YOUNG GIRL 17 SEXUALLY KNOWING

彼女がナンバーガールを初めて聴いたのは、17歳の時でした。
僕がナンバーガールを初めて聴いたのは、14歳の時でした。

当時は「IGGY POP FANCLUBとなんか似ている曲やなあ」ぐらいしか思っていなかったのですが、年を取るたびにこの曲を聴くたびに胸のざわめきが大きくなっていくような気がします。

この曲はひさ子さんのギターがとても好きで、屈折した夏の風景が、妄想の少女の制服の風景が、目に浮かぶようでめちゃくちゃ好きなんですよね。

ナンバーガールが好きだと言っていたあの女の子は、今何をしているんでしょうね。

 

9.NUM AMI DUBTSZ

全国のエレクトリック混乱主義者のために作られた曲…。

田淵ひさ子のわけわからんギターソロをどうやって弾いているのか知りたくてバンドスコアを見たら、「フィーリングです」と書いてあった思い出がフィードバックされてしまいました。

コピバンするために歌詞を覚えないといけなかったので、当時バイトしていたTSUTAYAでコミックを返している時に口ずさみながら返していたので、端から見たら完全に不審者でしたね。

今日、この日に完璧に歌うために、あの日々があったのかもしれませんね。

ずっと胸に熱いものがこみ上げながら、小さな声で口ずさんでいました。

 

10.SENTIMENTAL GIRL'S VIOLENT JOKE

ここで殺人的なナンバーが来ましたよ。

再結成後のインタビューで、向井秀徳アコースティック&エレクトリックでこの曲やりすぎて、当時よりかなりテンポが遅くなってしまった、みたいな記事を読んだ覚えがあるのですが、僕はその点全然気にならなかったですね。

ナンバーガールの中でも、ギターリフがめちゃくちゃ好きな曲です。

鋭さがありながらも、どこか寂しさを感じさせる田淵ひさ子のギターが、
淡々と進むリズムギター、ドラム、ベイスに絡み合っていって、赤と黒の景色が目の前に広がる感じが最高ですよね。

「真夜中は何喰ってもうまい」

わかる。

 

11.DESTRUCTION BABY

U・S・録・音!!

今日1日の気持ちを端的に表すのはこの曲になるんでしょう。

コントロール不能でしたよ、この日の僕の気持ちは。

カウントをしたアヒト・イナザワははっきりと覚えています。

 

12.MANGA SICK

「それはマンガ病ですよ、アンタ」

なんかそんな感じのMCから始まったような記憶があります。

最初の歌が入る前の4拍ごとに刻むところ、「オイ!」と叫んでいたところ、
本当に夢なんじゃないかと思っていました。

死ぬほど聴いていた、ライブ盤の、あの光景が目の前で繰り広げられている。

そしてこの時思い出していたのは、中学生の時のカラオケの記憶。

女子も何人かいる前でこの曲をカラオケに入れて、歌い、その後変な空気にしてしまった僕ヘ、君は何も間違っていなかったと今は言えます。

このギターも練習したなあ…。

 

13.CIBBICOさん

初めて僕がコピーをしたナンバーガールの曲がここにきて…。

再結成後、初めて披露されたのが前日の大阪だったらしいので、とても僕はラッキーでしたね…。

向井秀徳がソロパートを弾いている、その光景だけでご飯が何杯でもいける。

友達の部屋でバンドスコアを見ながら、比較的わかりやすそうだったからと、ひたすらこの曲を練習していた記憶が再生されます。

田淵ひさ子が弾くギターリフ、ほとんどまったく同じポジションを弾いているだけなのに、なんでこんなに切ない気持ちになるんでしょうか。

行ったこともない街の風景が、なぜか浮かび上がってくるんですよね。

 

14.喂?

まさかライブでこの曲を聴くことができるとは…。

初期ナンバガの隠れた名曲、記録シリーズとかを聴いていないとわからないやつです。

ナンバーガールの中でも、青春っていう感じが特にするんですよね。

ギターと歌詞の感じが特に。

自分のことを僕と呼ぶあの娘は僕の部屋にはいなかったですが…。

 

15.U-REI

幽霊というタイトルなのに、夜ではなく夕暮れをイメージしてしまいます。なぜか。

「夕暮れ時間は赤い」というフレーズがめちゃくちゃ好きなんです。

夕暮れが赤いというのは当たり前なのですが、歌詞としてこれを入れることによって、
目の前に真っ赤な夕日が現れますよね。現れませんか。

夕暮れは僕をいつでも切なくさせてくれます。特にそれが夏だと特にですね。

 

16.TATOOあり

ナンバーガールを聴いた当初、僕は向井秀徳のワンマンバンドなのかなあと思っていました。

特にギターに関しては、当時あまり田淵ひさ子のすごさをわかっていませんでした。
(当時は9mm parabellum bulletが一番演奏のうまいバンドだと思っていた。)

しかし、YouTubeでこの「TATOOあり」のライブ動画を見て完全に考えが変わってしまいました。

早弾きなんてしなくても、カッコいいギターが弾けるんだと、感情が爆発するようなこの曲のギターソロに完全に心をやられてしまったのです。

この瞬間から、田淵ひさ子は僕のギターの神となりました。

この時、ライブ動画を見ていなかったら、僕はジャズマスターを買っていなかったし、そもそもここまで音楽にのめりこんではいなかったと思います。

そして、そんな曲が目の前で繰り広げられているなんて、本当に生きていてよかったと思った瞬間でした。

いつか、こんなギターソロを弾いてみたい。

 

17.水色革命

「SCHOOL GIRL BYE BYE」の「水色革命」だ!!!!

高校生の時、このアルバムを聴いてもあまりよさの分からなかった僕が、わからずとも好きだった曲、これも今日まさか聴けるとは思いませんでした。

この曲を聴くと目の前に青色がいっぱいに拡がっていきますね。

プロジェクションマッピングなんてなくても、目の前に、海が、空が、グラスに注がれたサイダーが、見える、僕には見えるぞ。

この曲が好きという人とは大体友達になれる。

「夢 かもね」

まさにその通りです。

 

18.日常に生きる少女

えらく長いイントロから始まり、ライブももう終盤なのだと思わせてしまう、
これまた、何度も聴いた曲が始まってしまいました。

この曲が生で聴けるという喜びと同時に、もうすぐライブが終わってしまうという悲しみが同時に襲ってきてしまい、とても複雑な気持ちでこの曲を聴いていました。

僕の学生時代の風景が、現れては消え、現れては消え、やがて、祭りは終わりへと近づいて行ってしまっているのです。

あと、この曲は終わり方がとても好きです。

唐突に終わる感じがナンバーガールだなあという感じです。

 

19.TRAMPOLINE GIRL

透明少女と並ぶくらいの、ナンバーガールの夏の名曲だと思っている曲です。

「背高草のざわざわっと それ以外聞こえない夏の静かな風景」

この一節を聴いただけで、目の前に若草色の、妄想の中の、草っぱらが広がっていってしまうのです。

この曲は、ナンバーガールの中でも特にキラキラしていますね。キラメキが段違いです。

僕はギターのアルペジオというのがとても好きなんですが、この曲のアルペジオは特に好きです。

また、同じGIRLつながりで、真っ昼間ガールもいつか聴いてみたいですね。

 

20.OMOIDE IN MY HEAD

「福岡市博多区から参りました、ナンバーガールです。ドラムス、アヒト・イナザワ

ああ、このフレーズを僕は人生において何回聴いたことでしょう。
そして、そんな何度も聴いたフレーズが、目の前で向井秀徳の口から発せられていました。

憧れ、熱中し、しかし触れることはできなかった、デジタルの映像を眺めていたあの頃の僕に言ってあげたい。君は確かにナンバーガールを見ることができるのだよと。

いやあ、泣きましたね。本日2回目の号泣です。

向井秀徳と、同時に「OMOIDE IN MY HEAD!」と一緒に叫んでいるという現実は、本当に夢のようでしたね。

ナンバーガールはOMOIDEの中の存在だけではなくて、しっかりと目の前に、確実にそこに存在していました。

ここまで来るのが、長かったなあ。

 

21.I Don't Know

OMOIDE IN MY HEADで終わりかと思いきや、最後に来ましたね…。
(感電の記憶と一緒だ…!)

最初にサッポロのラストライブの音源を聴いた僕からすれば、一番最初に聴いたナンバーガールの曲、それはライブ本編の最後の曲となっていました。

最初に聴いた、あの疾走感、ぐちゃぐちゃの感情をすべて鋭角サウンドへ変換したような鬼気迫る音像、それらがすべて目の前にありました。

いったんこれにて、ナンバーガールのライブは終了となり、会場にはアンコールが鳴り響くことになります。

 

En:1.転校生

アンコールに応え、メンバーがまたステージに姿を現します。

この時ほどアンコールを心待ちにした日はなかったでしょう。

さあ、1曲目は何をやってくれるのか、今か今か待っている僕をしり目に、向井秀徳アルペジオが流れていきます。

そして、ようやくあのイントロが流れてきた瞬間、「ここで転校生か!」と思ってしまいました。もちろんいい意味で。

いや、この曲めちゃくちゃカッコいいですよね。

ずっと僕は頭を振っていました。

そして、この後、向井秀徳はおもむろにギターを置いて、一人でヴァンヘイレンのJUMPを一人でやりだすんですが、それは本当に謎でした。静かに見守る他のメンバーという構図がとても面白く、爆笑してしまったのを覚えています。

 

En:2.KU~KI

「日差しの角度 ちょうどきて現れる映像」

「4時半から6時の間 中野の駅前ふらふら」

こんな感じのMCが始まった瞬間、僕はまさかと思っていました。

まさか、ここでナンバガでもあまり知られていないあの曲、記録シリーズのRARE & 珍トラック集に入っていたあの曲が来るんですか!?

半信半疑でMCが終わるのを待っていたら、マジでKU~KIが始まってしまいましたよ…。

ギターリフがとても好きです、口で一緒に歌いました、ギターリフを。

この時、僕はずっと笑っていたので、端から見たら気持ち悪いやつだと思います。

もうそれでもいいかなと思っていました。

ナンバーガールの魅力の一つである、夕方の情景の描写、それに伴うノスタルジーが凝縮されている屈指の名曲だと僕は思っています。

「ぽつんとお前がいたような 気がせんでもない」という歌詞に、僕の寂しさは込められています。

 

 

En:3.透明少女

「ママ~、ママ~、おかわり!」

とてもふざけたMCで始まったのは本日2回目の透明少女。

今回は泣かずに聴けました。ずっと笑顔で、目をキラキラさせながら聴いていました。

 

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会場を出た後、次の日も仕事だったので早々に先輩と別れ、車で帰っている途中、あの夢みたいな時間を振り返って、涙目になりながら高速道路を走っていました。

家に着く前に、コンビニで、アサヒスーパードライと晩飯を買い、一人で「乾杯」とつぶやきながら、明日は仕事かあと、現実に引き戻されていました。

ただ、ナンバーガールは確かに存在したし、それを僕は目撃した。

この目で見るまで再結成は信じられなかったんですが、ようやく信じることができました。

今も、ナンバーガールの曲を聴きながら泣きそうになってしまいます。

人間というのは欲張りなもので、1回聴いてしまうと、次はあの曲が聴きたいなどと、贅沢にも思ってしまいます。

そして、そう思えるのはとても素敵なことだなあと、僕は思ってしまいます。

確かにナンバーガールは存在していました。

僕の青春が、僕の人生が、確かにあそこにはあったと、断言できます。

あの頃の僕に、今日のことを話したら、どんな顔をするのでしょうか。

きっと、「嘘つけ」と笑い飛ばしてしまうのでしょうね。

 

またキンミヤを飲みながら、この文章を書いています。

 

そして、やはり、しばらくは、ナンバーガールばかりを聴くことになりそうです。